Shopify(ショッピファイ)もだいぶ浸透してきて、関連書籍も増えてきてます。ここでShopify(ショッピファイ)の料金プランから、制作の立場からざっくりとみてみたいと思います。
Shopify(ショッピファイ)の料金面からざっくりと仕組みを見てみる
Shopify(ショッピファイ)の料金プラン
料金プランにより、使える機能や範囲が違う事は良くありますが、Shopifyの場合はECサイトなので、1決済事の手数料もプランによって変わってきます。料金形態で決まってしまうのですが、知っていて決めるのと、知らないで決めるのは、後々の対応も変わってきます。
聞いたところによると日本のShopify利用者は80%くらいが「ベーシックプラン」の様です。スタンダードプランでも月額1万円近く、プレミアムだと3万円超え。利用者の割合にも納得です。
料金的には導入ハードルが低い「スタンダードプラン」。構築を進めていくと項目やレイアウトの調整をしたくなりますが、スタンダードプランは「ショッピングカード内のソースは触れない」と言う仕様になってます。
導入テーマにによっても変わりますが、思っていた以上にショッピングカード内をカスタマイズしたくなります。
例えば、アメリカから越境ECで日本に販売したい商品があった時、購入者は「日本在住」なので、ドル価格を「円」表示したいところですが、アプリで商品金額の表示を「ドル→円」に変更しても、ショッピングカード内は「ドル→円」にはならず。これはShopify内のルールになります。
今回は紹介してませんが、これ以外に「Shopify Plus」「Shopify Lite」と言うプランも存在します。
「Shopify Lite」は購入ボタンの生成や対面販売でのPOS対応が基本となる様で、「Shopify Plus」は月額2,000ドル(約20万以上)をECサイト運用費としています。
Shopify(ショッピファイ)の基本構成
Shopify(ショッピファイ)はプラン契約した後に「見栄えや機能を気にしなければ」直ぐ使い始めることができます。他のECサイト構築と同じ感覚です。
Shopify(ショッピファイ) は他のサービスと大きく違うところは「アプリ」と言う概念があります。
Shopify(ショッピファイ) は基本的なECのコア部分のみなので「アプリ」を入れる事でカスタマイズして、不足部分を補っていきます。Wordpressで言うところのプラグインの様なものです。
以下記事も参考に!
Shopify(ショッピファイ) 設定のポイント
Shopify(ショッピファイ) などEC関連のサイト構築には設定が多くあります。特に多く使う箇所、必ずチェックした方が良い部分を実際の経験からピックアップしてみました。
商品管理
商品の登録を行うので、通常の商品情報を登録するのですが、ここで重要なのは「配送」「重量」です。
Shopify(ショッピファイ) の決済や送料設定、送料関連のアプリでは「金額」「重さ」を中心に簡単設定できる様になってます。 Shopify(ショッピファイ) は越境ECを目的とした構築が他のECサービスでは少なく、海外のお客様が対象だとこの2項目の関連が主です。
商品管理 > コレクション
ただ単に商品を並べるだけでは寂しいのですが「コレクション」を使うと見栄えやジャンル分けなど商品の見せ方・表現に広がりがでます。
アプリ管理
Shopify(ショッピファイ) の基本構成でもあった通りで、 Shopify(ショッピファイ) は基本的にアプリを追加する事で表現やサイト運用ルールを自分用にカスタマイズできます。
オンラインストア > テーマ
ライブテーマのアクションは一番多く使う部分。ここのプルダウンから、テーマの設定、コードからのカスタマイズなど行います。
オンラインストア > ページ
利用規約やお問い合わせ、送料についてなど、各商品の説明ページや補足など、ユーザーサービスの入り口となるページを通る部分です。
商品情報
ウェブサイトのSEO編集
同じページ上部の商品の詳細を書いた内容が 商品・コレクション毎の「ウェブサイトのSEO編集」 の内容に自動で入ります。この内容がそのまま各ページのdescription(Google検索結果に表示)になります。
「ウェブサイトのSEOを編集する」から独自descriptionの編集や、表示URLの変更をすることができます。
各種設定(ストアの詳細:歯車マーク)
ログインしたら、左下の歯車を押すとサイトの「設定」ページが開きます。
ストアの詳細 > ストア通貨
基本となる通貨を設定します。この通貨は一度設定が完了すると、変更する事ができません。十分に考えて通貨設定をします。
ユーザーと権限
料金プランで変更ありますが、一般的に多く使われている「ベーシックプラン」ですと、ストアオーナー以外スタッフとして2名を設定できます。
決済
決済内のshopify paymentsに「管理する」のテキストリンクがあります。「管理する」から入ったページの最下部分に「テストモード」があります。公開前にテストカードを使って購入テストが行えます。
この部分はサイト公開後でも切り替える事が可能です。
配送と配達
商品単位で配送設定を行います。この部分設定が抜けてしまうと、決済画面で決済することは出来ない様な画面が出力され購入する事ができません。
販売チャンネル
販売手法を増やすことができます。例えば、購入ボタンを追加したら、ブログや他サイトからshopifyのショッピングカートまでワンクリックで簡単に張る事ができます。
その他、Facebookへの購入ボタン、Googleショッピングへの出品などもここで設定します。
言語
デフォルト言語の「テーマ言語を変更する」から入ったページで、サイト上に表示されるデフォルトの文言をまとめて変更する事ができます。コードの編集からliquid上に編集する事でテキストを変えられるのですが、そこでも変更(編集)する事が出来ない文言があります。プランによりますがベーシックプランではショッピングカート内は編集・変更する事が出来ないので、その様な部分もこの「テーマ原稿を変更する」から変更する事ができます。
越境ECの参考(Free Trade Zone)
越境ECの場合、商品代以外に高い送料や税金など掛かる事で高額になり書品が売りにくくなります。その時の対応の1つして「Free Trade Zone」も視野に入れてみてください。自由貿易地域と言うものです。
港湾の全域あるいは一部を関税制度上は外国とみなし、輸入貨物に関税を課さず、外国貨物および船舶の国外との自由な出入りを認める制度。
wikipediaより:https://ja.wikipedia.org/wiki/自由港
自由貿易地域FTZとは、輸出入貨物に関税を課さないなど、税法上の優遇を受けている地域のことです。その地域の産業や貿易を盛んにするために設けられた制度です。日本では唯一、沖縄県(全島)が1972年の日本復帰の際に指定され、地域内で蔵置・加工・製造を行い、外国に再輸出される外国貨物は関税・内国消費税の課税が免除されるなどの関税法上の優遇および、企業に対する税制・金融上の優遇措置がとられています。
日本通運サイトより:https://www.nittsu.co.jp/support/words/sa/free-trade-zone.html
最後に
上記でも記載しましたが、日本で影響ECを行う手法で「Shopify」を契約するユーザーは、全体の約80%くらいが「ベーシックプラン」と言う感じみたいです。「Plusプラン」はいろいろと出来る事も多く魅力的ですが、大手でECの実績がある企業で無い限り、月に20万円以上固定費で出すのは難しいと思います。そうすると初めは「ベーシックプラン」で出来る範囲でカスタマイズをして構築する必要があります。
同時に「ベーシックプラン」を選ばなければならない、ほとんどの企業はWEBの先任者も手薄ではないかと思われます。
その様な「ベーシックプラン」と「WEB先任者手薄」の形でShopifyで制作するユーザー向けに、いろいろと発信出来ればと思います。