楽天市場の編集ツール「compass」を使ってみた

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EC参加企業も増えてきている事もあり、楽天市場への出店を希望されるクライアント様も多いです。楽天市場ではWEBサイト構築が出来ない(HTMLが分からない)企業担当の方向けに「compass」と言うCMSを提供してます。
早速ですが「compass」を使ってみたので、いろいろと分かった事、気が付いた事をレビュー。
(すいません、ちょっと辛口です…。)

目次

楽天市場で店舗ページの作り方

楽天市場の店舗編集に入ると説明はありますが、設定項目の多さもあり、慣れていないと分かりにくい…。
店舗ページの制作は、htmlが少しでも分かる人向けの楽天市場の店舗運営システム「RMS」と、UIが分かりやすい初心者向けのhtmlが分からない人でも店舗ページが作れる「compass」の2つ。この2つがあれば、誰でも楽天市場で店舗ページを作って出店できるのですが、実際に使ってみた感じではどちらも一長一短な感じがしました。

従来の編集ツール「RMS」

「RMS」はRakuten Merchant Serverの略。ログイン後画面は整理されていますが、店舗情報を編集する画面「R-Storefront」のUIは10年以上前の雰囲気が…。店舗情報に遷移してページが開くと一気に「面倒臭い感」が溢れてきます。項目が多く、設定漏れやミスを考えてしまうと、その時点で嫌になる方も多いと思います。
WEB制作が慣れている人でも、見るとグッとくるものが…。

R-Storefrontの商品登録画面

R-Storefrontのメリットとデメリット

WEB制作に慣れている人であれば、少し管理画面を見ていると慣れてくると思います。使ってみた感想。

R-Storefrontのメリット

良くも悪くも自由度高く、RMSで提供している各種ツールが全て使えるところです。(有料オプションもあります)「compass」を使わないのであれば「楽天GOLD」を申し込むことがおススメ。楽天GOLDは無料。楽天GOLDは、初回申込時のサーバー容量は100MB~1GBの間で自由に設定出来ます。もし申し込み時に容量を少なく申し込みしても大丈夫。申し込み後に容量を追加したい場合は100MGずつ申請をすることで上限1GBまで増やせます。

  • 無料
  • 自由度高く調整ができる
  • 楽天Goldプランで更にカスタマイズが楽にできる

R-Storefrontのデメリット

デフォルトの状態なので、機能的なデメリットはありません。サイト設定、更新、運用を行う為にhtmlの知識が必要だと思いますのでその点のみがデメリットだと思います。htmlも分からないけど「compass」も使えなさそう…。と言う場合、WEB制作を行っている方であれば、対応できると思うので外注を使うのも良いと思います。
注意したいとことは「サイトを作ること」に目的が変わってしまう場合が多い事です。目的は「楽天市場の店舗サイトを作ってオープンする事」では無く、楽天市場は制作した後「商品が売れる事」が目的なので「制作だけ」の依頼を受けているところは避けた方が無難です。
「とは言え売れるかは誰にも分からないし…」と言う方は、RMS内での店舗運営支援サービスの「RMS Service Square」もあります。少なくても楽天市場公式のサービスなので、一般の外注よりも「売れる店舗ページにする」を一緒に目指せると思います。

  • htmlが分からないと修正、更新が難しい
  • 外部に依頼する可能性があり、コストが掛かる

compassとは…

初心者向けのWEBサイト制作ツールで、簡単・最短で店舗ページを構築できるのが一番のメリット。「compass」の売りと特徴は以下。

  • PCと同じデザインでスマホページもできる
  • 操作がシンプル
  • 1日で店舗ページが作れる
  • 商品ランキングも簡単
  • 店舗ページのデザインは選ぶだけ
  • レイアウトもデザインとは別でパターンの中から選択
  • スーパーSELEやお買い物マラソンなどのイベントも簡単
  • フリースペースもあるので独自の内容を入れられる
  • 臨時休日の設定ができる
  • バナー画像の設定管理ができる
  • カテゴリ一覧を自動で作成する
compassの設定画面

compassのメリットとデメリット

出店したいけど店舗ページが作れない、外部に頼むのも不安と言う人には助かるツールであるのは間違いありません。
ですが、店舗ページに「いらない機能」がどうしても入ってしまったり「細かい調整」が出来ないのが気になるところ。商品の販売が目的なので「もう少し上に商品画像が入れられれば、魅力を伝えられるのに…」など、細かい部分でのこだわりが出来た方が本来は良いのですが、そのあたりを我慢して楽に店舗ページを作っていると言う事が「compass」を使うと言う事になります。

compassのメリット

  • UIが簡単で選択操作だけでシンプルな店舗ページができる
  • 楽天公式なのでサポートもありhtmlが分からなくても安心

compassのデメリット

  • 有料(2980円/月)
  • 楽天GOLDが併用できない
  • 凝ったページ制作ができない(基本的にはテンプレートから選択形式)

compassでの制作のポイント

「compass」を使うと簡単にできますが、凝ったページが作れません。楽天GOLDと併用も出来ないみたいなので、「compass」と楽天GOLDのイイとこ取りな使い方ができません。
ですが「compass」は基本のRMSの編集画面も使ってますので、htmlが出来る人であれば「compass」を使いつつ多少は細かい調整もすることができます。使ってみた感じ、ポイントかな?と思ったところは…。

画像サイズを把握する

楽天市場の基本的な構造を元にで画像サイズを抑えて置くと、ピシッとした綺麗なサイトができます。「compass」で操作した際「画像推奨サイズ」と記載ありますが、推奨では無くその比率もしくはその通りのサイズで作った方が良いです。少しサイズが違っても良きに計らって表示してくれるのではなく、単純に隙間(縦長だったら左右に空白、横長だったら上下に空白)が空いてしまいます。

楽天市場のレイアウトと画像サイズ

フリースペースの挿入位置

テンプレート管理でレイアウトを選べますが、選んだテンプレートによってフリースペースやバナー画像の場所が変わります。販売商品の見せ方が変わってくるので、唯一自由にできるフリースペースの位置を確認して置くことが綺麗に作るポイント。特にトップページ中央部のフリースペースと、ヘッダーのフリースペースは重要。
ファーストビューのサイズは人それぞれですが、常に全画面でブラウザを開いている人は多くないと思うのでフリースペースの位置を考えたレイアウトにする。

ファーストビュー内でアピールする

RMSの設定も活かす

「compass」を使ってもRMSのデザイン設定は生きてます。htmlやCSSが出来る人だったら分かると思うので「compass」を使っても「compass」以外の管理画面メニューで操作できる事も把握しておくと、細かい部分の調整をする事ができます。

RMSとcompassを併用するポイント

最後に…

compassは「初心者向けで簡単」と言うところだけを考えれば良いツールですが、個人的には「compass」を使ったページはあまり良くないと感じます。店舗ページは出来るけど、本当に作れない人は「compass」を使ってもガタガタな不自然な崩れたページになります。また、テンプレートやデザインも仕様や制限があると思うのですが、WEB初期の感じでダサいかなと…。
店舗ページは作れても「購入して大丈夫?」と言う感じがします。無料なら練習次いでで良いかなと思えるのですが、月額3000円弱。楽天市場の利用料もボチボチするので微妙なところ。
楽天市場の出店目的は「販売して売れること」だと思うので、利益が見えてくるまではランニングコストを抑える事が重要。「compass」を使っても、使わなくても商品が売れるか?は誰にも分からないので何とも言えませんが、長期で楽天市場を使うのであれば、例えば年間の「compass」費用分と外注で店舗運営に都合の良いものを発注するか?も視野に入れた方が良いと思います。店舗運営上「どうしても…」と言う時は、htmlが分かる人で「compass」を使えば、それなりの綺麗なページは出来るのでやはりhtmlを分かる人が作った方が良いです。

<ご注意>ご紹介の内容は、ツール開発者や販売・運営者様及びその企業を差別や批判するものではありません。個人的な見解結果としての紹介となりますので、最終判断は皆さまご自身でお願いいたします。
また、ツールやルールは変更されていくのでこの記事記載日以降は内容が異なる場合もあります事ご了承ください。

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